久々の更新のMです。 すっかり盛岡は寒いです。
グレーの服ばっかり着て、ウールのストールを巻いて、新蕎麦を食べています。
いい季節がきました。とても好きな季節です。
今日は、趣向を変えて、読書の秋におすすめの、私がとっても大事にしている写真集を紹介します。
とりあえず、日本人の中で選んでみました。
まずは植田正治さんの、『吹き抜ける風』。
もともと植田正治さんの作品をどこかの写真展で見てからすごく好きになって、それを誰にも言ったことがなかったのですが、一番の友人が、私の誕生日に『ミチコっぽかったので』、と言ってプレゼントしてくれた写真集。
この人は多くの作品が評価されながらも、生涯アマチュアで、趣味で写真を撮り続けた人です。
鳥取出身の人だったので、白バックのかわりに砂丘の白砂をバックに作品を作っていて、独特の作風になっています。
商業的な写真を撮らなかった植田正治ですが、晩年に福山雅治さんのCDジャケットを撮影して話題になりました。
(写真業界的に)
私は、この人の作品が好きすぎて、好きが高じて、鳥取砂丘まで旅行して写真を撮りに行きつつ、
『植田正治写真美術館』に行って、好きなだけ作品を観てきました。とても素晴らしい美術館ですよ。
つぎも、私の人生に大きな影響を与えたHIROMIX。
なんと、この本、私が秋田で女子高校生時代に買ったもの…。
大事に大事にとってあって、今でも観返したりします。
とっても自由で、とってもクリエイティブで、とっても新しかった。
写真が好きになったのは、確実に、この写真集のおかげだと思います。
当たり前の日常でも、写真の切り取り方で、夢みたいな世界を見せられる…
私の趣味で撮っている写真のテーマは、今でもHIROMIXが教えてくれたスタイルを守っています。
写真には夢がないと。そして、見た人を羨ましがらせるくらいじゃないとね。
そんなこの写真集のカバーの裏にはこういう写真があったり…実にHIROMIXらしいですよね。
そして最後に。
私の大学時代の写真部生活には欠かせなかったアラーキー。
その中でもとりわけ大好きな写真集『陽子』。
アラーキーの奥さんである陽子さんの、
出会いから死別までをまとめた写真集です。
頑固で魅力的でコケティッシュな、陽子さんとアラーキーの生活のすべてがこの写真集にあります。
一人の人間と人生を共にすることのすごさ(すさまじさとも言う)を、この写真集からばりばりと感じます。
アラーキーの作品については、いろんなイメージがあるとおもうのですが、私はとってもまっすぐな作品を作る人だと思ってます。
私はとても陽子さんが好きになりました。
ということで、私の趣味全開の写真集話にお付き合いくださってありがとうございます。
そのうち、外国人写真家の作品についても、いつか書きたいと思います。
最後のおまけ。
植田正治の作品が好きで行った、鳥取砂丘で撮った、私の作品をちょっと紹介。
砂丘に着いたときは、本当にうれしかったです★
ではでは。
M